むし歯と歯周病は栄養のバランス不良でおこる?

三大栄養素とは

炭水化物・脂質・タンパク質

むし歯は三大栄養素が炭水化物過剰になって発症します。

五大栄養素とは

炭水化物・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラル

歯周病は五大栄養素がタンパク質不足、不飽和脂肪酸不足、ビタミン不足、ミネラル不足で発症します。

栄養素のバランス不良がむし歯・歯周病の発症に関わっていることが明らかになっています。

毎日の歯ブラシや歯科医院での定期メインテナンスにくわえて、健康な食生活もむし歯・歯周病予防に効果的であるといえます。

福岡県柳川市の石井歯科医院

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TEL : 0944-73-7792

歯を失いやすい人の食生活は?

歯を失うことと栄養には以下のようなことが明らかになっています。

① いも類、穀類を多く食べる

② ナッツ(種実類)が少ない

③ 果物が少ない

④ キノコ類が少ない

⑤ 魚介類が少ない

⑥ 肉類が少ない

⑦ 牛乳・乳製品が少ない

⑧ お茶、紅茶など嗜好飲料が少ない

歯のない人は炭水化物の過剰摂取が多く、食物繊維が不足しがちです。

毎日のハミガキも大切ですが、毎日の食事も歯や口の健康には大切です。

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むし歯・歯周病を発症させない食事 ②

抗酸化物質

ビタミンE(オリーブオイル、アーモンド)

ビタミンC (レモン、オレンジ、キウイフルーツ)

ビタミンA(野菜の色素成分)

βカロテン(野菜の色素成分)

セレニウム(かつお節、卵、乳製品)

フラボノイド(ポリフェノール)

リグナン(穀物、ゴマ)

オーストラリアの調査では、55歳以上の成人1218人のインタビューと歯科検診の結果、果物を食べない人は食べる人よりも歯の喪失の有病率が高くなることがわかりました。 Brennan DS, Singh KA, Liu P, Spencer A.Aust Dent J.55:143-9, 2010.

ビタミンD

ドイツの研究では、血清25-ヒドロキシ・ビタミンDの濃度と歯の喪失の有病率の間の関係を1904人の対象者に対して5年の追跡調査をしています。その結果、血清ビタミンDの量は、歯の喪失の有病率と逆相関していました。 Prospective Study of Serum 25-hydroxy Vitamin D and Tooth Loss.Zhan Y et al.J Dent Res. 93:639-644,2014

サウジアラビアの栄養と歯周病の研究では、ビタミンDの摂取が歯周病の進行を抑制することが明らかにされました。 J Dent Res92:689-93. 2013 Vitamin D and periodontal health in older men. Alshouibi EN, Kaye EK, Cabral HJ, Leone CW, Garcia RI.

カルシウム

低いカルシウムとビタミンD摂取は、若い女性のむし歯の発症と関係していた。 Oral health in young women having a low calcium and vitamin D nutritional status. Antonenko O, Bryk G, Brito G, Pellegrini G, Zeni SN. Clin Oral Investig. 2014 Oct 31.[Epub ahead of print]

参考文献:歯科医院で実践する栄養指導・保健指導の実際 花田信弘

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むし歯・歯周病を発症させない食事 ①

お茶

セイロン紅茶の研究で、お茶には0.32~1.69ppmのフッ素が含まれていることがわかりました。様々なポリフェノールが含まれています。その中でも特にカテキン、エピガロカテキン3-ガラートは、歯周病菌の細胞壁合成を阻害し、むし歯菌の酸産生を阻害するなど口腔保健に優れた効果があることが報告されています。

牛乳・乳製品

ミルクと乳製品からのカルシウム摂取を10倍にすると男性の歯の喪失割合が対照群の0.32倍に低下。乳酸菌数を調整した統計モデル場合、ミルクと乳製品からカルシウム摂取を10倍にすると女性の歯の喪失割合が対照群に比べて大幅に低下。(デンマークからの報告)

Adegboye AR et al. Nutrition. 28:779-84, 2012

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参考文献:歯科医院で実践する栄養指導・保健指導の実際 花田信弘

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歯を守る栄養学とは:WHO紀要

Paula J.Moynihan l ,Bulletin of the World Health Organization 2005;83:694-699

1 低栄養は歯周病を悪化させる

2 抗酸化物質(ビタミンC、ベータカロチンとビタミンE)は、歯周病の予防因子

3 ビタミンB群欠乏症は、舌炎、口唇炎と口角炎

4 低栄養は壊疽性口内炎の危険因子

5 ビタミンCは口腔がんの予防因子

6 やけどするほど熱い飲食物と炭火焼の食品は口腔がんの危険因子

7 全粒穀物、野菜と果物(特に柑橘類)は口腔がんの予防因子である

8 ビタミンA、ビタミンDおよびタンパク質の欠乏はエナメル質減形成と唾液腺萎縮

9 クエン酸、リン酸、リンゴ酸、酒石酸、シュウ酸および炭酸など食品あるいは飲料中の酸は酸蝕症の危険因子

10 佐藤はう蝕症の最大の危険因子

11 チーズと牛乳(カルシウム、リンとカゼイン)はう蝕症の予防因子である

12 全粒穀物、ピーナッツ、硬いチーズとチューインガム(砂糖なし)はう蝕症の予防因子である

歯を守る栄養学はこれからの歯科界の重要なテーマです。

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