歯の痛みはつらいですよね。
歯の痛みの一つに歯の神経が炎症を起こしてることがあります。
そうなると歯の神経の治療が必要になります。
歯の神経の治療はここ10年ぐらいで治療が標準化された分野の一つでもあります。
なによりも「無菌的処置」です。
The effects of surgical exposures of dental pulps in germ-free and conventional laboratory rats
KAKEHASHI S
Oral Surg Oral Med Oral Pathol 20 340-349, 1965
上記論文は、簡潔に言うと細菌がいなければ、歯の根っこの病気にはならない。
歯の根っこの病気の原因が細菌であることを書いてあります。
例外として歯の根の破折などもあります。
つまり根管治療の目的は、根管内の細菌の除去となります。
根管内に細菌が入らないようにすること、そして根管内の細菌を可能な限り除去すること
そのために、ラバーダム防湿を行った根管治療が必要となります。
根管治療をはじめるまえにラバーダム防湿をします。
これでお口の中の細菌を含んだ唾液の根管内への流入を防ぎます。
また根管内を洗浄した薬液、使用した器具のお口の中への落下も防ぐことができます。
メリットしかないのですが、保険診療ではラバーダム防湿は初再診料に含まれてしまっているので
治療する歯科医師の裁量権でラバーダムを使用するかしないかは決めることができます。
ラバーダムをしないからダメということでもありません。
しなくても根の病気は治っていることもあります。
治療する側としてはラバーダムをしていたほうが、治療がしやすいという側面があります。
そこで当院では可能な限り根管治療の際はラバーダム防湿を行っております。
そのほうが処置後の痛みがでにくいし、治療の成功率が高いと確信しているからです。
また、当院の根管治療は保険診療で行うものと、自費診療で行うものがあります。
それぞれの特徴に関しては来院の際に説明させていただくかたちとなります。
歯の根っこの痛みやそれに伴う腫れなどは、まずはどう治療するかより
どういう状態か診査診断することが一番大切だと思います。
それで治るか治らないかはある程度予測が可能となります。
もちろん治療することで一時的に痛みや腫れがでたり、症状が改善しないこともあり
根管治療には不確実な部分もあります。
そこで少しでも成功率をあげる手段の一つが今回ご紹介したラバーダム防湿なのです。
ラバーダム防湿下での根管治療は当院の特徴でもあり、
来院されてる方は合意の上でラバーダムをさせていただいております。
福岡県柳川市曙町 石井歯科医院