安心してインプラント治療をうけるためには

インプラント

日本歯科医学会

厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」

歯科インプラント治療の問題点と課題等 作業班(患者向け情報提供)平成26年3月

歯科インプラントの寿命について

インプラントにも寿命があります。歯科インプラント治療後10年で約1割のインプラントが失われています。

インプラントは入れ歯よりも患者さんの満足度が高い治療です

インプラント治療は、総入れ歯や部分入れ歯よりも“噛む”機能の回復に優れ、異物感が少なく、患者さんの満足度が高い治療法です。

インプラント治療前にはCT検査が有用です

インプラント埋入手術を安全に行うためには、手術前にCT検査によってアゴの骨の形などを3次元的に診断しておくことが有用です。インプラント治療前にCT検査の必要性について先生に尋ねてみましょう。

患者さんの体質や健康状態によってインプラント治療を受けられない場合があります

インプラント治療には外科治療を伴いますので、患者さんの健康状態によってはインプラント治療を受けられないことがあります。患者さんから先生に相談して頂きたい代表的な病気は、心筋梗塞、狭心症、喘息、肝炎(ウイルス性を含む)、腎炎、糖尿病、骨粗鬆症、脳梗塞、関節リウマチ、金属アレルギー、うつ病、その他悪性腫瘍などです。

歯周病はインプラント治療に影響します

歯周病があるとインプラント治療が失敗したり、インプラントを早期に失う可能性があります。インプラント治療を受ける前に歯周病の治療を先に行って下さい。

インプラントを長持ちさせるには定期検診が必要です

インプラントも自分の歯と同様に日頃のセルフケア、定期検診が必要です。インプラント治療後も日常的なセルフケア、定期検診を受けることによって、インプラントを長く使うことが出来ます。

インプラントも歯周病に似た病気にかかります

インプラント治療後のセルフケアが不良であったり、定期的に検診を受けていないと、インプラントの周囲に歯周病に類似した病気であるインプラント周囲炎を発症します。放置しておくとインプラントを撤去しなければならない場合があります。インプラント周囲炎の治療では、汚染されたインプラント表面の徹底的なクリーニングが必要です。また、インプラント周囲炎の進行状態によっては外科治療が有効な場合もあります。

インプラント埋入手術にともないトラブルが発生することがあります

インプラントを埋める手術でもトラブルが発生することがあります。その代表的なものは下唇のしびれ(神経損傷による麻痺)で、回復するまでに長時間かかる場合もあります。万が一このようなトラブルが生じた場合は早期に専門的な診断・治療が必要になります。

日本歯科医学会 厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」

歯科インプラント治療の問題点と課題等 作業班

追記:インプラント治療の相対的禁忌症

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 腎疾患(慢性腎臓病)
  • 肝疾患
  • 骨粗鬆症
  • 心血管疾患(脳卒中、脳梗塞など)
  • 金属アレルギー
  • 薬物アレルギー
  • 喫煙
  • ブラキシズム

歯周病患者によるおけるインプラント治療のガイドライン

日本臨床歯周病学会

福岡県柳川市|石井歯科医院

平成26年に上記のように厚生労働省委託事業として「安心してインプラント治療うけるため」の指針がだされております。インプラント治療を検討されてる方はしっかり読んでいただきたい内容です。

またインプラント治療の相対的禁忌症もご紹介させていただきました。相対的禁忌(relative contraindication)とは、医療上通常行ってはならないこと、またはそれほどの危険性はないものの避けたほうがよいことを意味します。

もっと詳しく知りたい方はご相談ください。

℡.0944-73-7792