ファイル破折除去 根管治療時の偶発症

マイクロスコープ

根管治療は、非常に細い針のような器具(以下:ファイル)で

根管の中を探索したり、拡大します。

根管が細かったり、急に曲がったりしていると

このファイルが折れることがあります。

熟練の歯科医でも折ってしまう

根管治療の偶発症のひとつです。

きちんと滅菌したファイルを使用していれば

ファイルそのものが感染源となることはありません。

根管内が感染していなければ、無理して除去する必要はありません。

無理して除去しようとすると、かえって健全な歯質を削りすぎて

歯の予後を悪くしてしまいます。

根管内に感染源が残っている場合は、除去の必要があります。

今回、根管治療時に根管内の破折ファイルを幸いにも

マイクロスコープを診ながら、除去した症例を紹介します。

右側の根管内に折れたファイルの断片を確認することができます。

細い超音波チップを使用し、折れたファイルに振動を加えて除去しました。

除去できたファイルがラバーダム上に確認できます。

除去したファイルを誤嚥しないよう、ラバーダム防湿下で処置を行うのは必須です。

破折ファイルは100%除去できるわけではありません。

ファイルの破折が起きた場合はしっかり説明いたします。

破折ファイル除去が必要で、私自身で除去が困難な場合は

迷わず専門医へ紹介いたします。

根管治療でお悩みの方はご相談ください

福岡県柳川市 石井歯科医院

TEL : 0944-73-7792

HPはこちら、http://www.ishiishika.info/

タイトルとURLをコピーしました